窓の断熱
について考える

Low-E複層ガラス

窓の断熱対策に
Low-E複層ガラス


 窓は住まいにとって様々な役割を果たします。採光、換気はもちろん、大きく開いた窓は開放的な空間を演出し、部屋を広く明るくみせてくれます。
 一方、断熱の面から見ると、一重ガラスの窓の場合、1㎡あたりの逃がしてしまう熱量が壁の20倍にもなってしまいます。とはいえむやみに窓を小さくすればいいというものでもなく、快適さとのバランスが重要。そこで、窓の断熱性を高めることが必要になってきます。特に高断熱住宅であれば、壁や天井の断熱性能を活かすためにも、窓の性能はより高いものを求めたいものです。

空気をサンドイッチした複層ガラス

 ガラスの熱伝導率を1とすると、空気の熱伝導率は約0.024。ダントツに熱を伝えにくい空気の層を2枚のガラスの間に密閉することで高い断熱性能を可能にしているのが複層ガラス。
 複層ガラスの利点は断熱だけでなく、屋内側のガラスと部屋の温度差が生じにくいため結露防止や、遮音効果があり、省エネ住宅には必須の設備となっています。

壁に比べて、一重ガラスは20倍も熱を逃がしてしまいます。
複層ガラスは、 間に空気層をはさむことで、 格段に断熱性能を高めている。

夏は遮熱、冬は断熱

 熱の伝わり方には「放射」「対流」「伝導」の3つがあります。複層ガラスはこのうち「伝導」を遮り、「対流」の効果を少なくすることで断熱効果を発揮しています。
 残りの「放射」は赤外線によって熱を伝える力。赤外線は光と同じ電磁波(可視光線の赤より外側の波長の長い光)で熱を伝える働きがあり、ガラスは光と同じように赤外線を通すため、太陽の光が窓を通して室内に入ると部屋が温められるのです。
 そこで、Low-E複層ガラスは、片方のガラス内側に特殊な金属の薄い膜をコーティングすることで、可視光線を通しながら赤外線を反射させ、「放射」の作用を低く抑えて、夏の強い日差しによる熱を遮る効果があるのです。
 冬は逆に温められた室内の熱が外に放射されるのを防ぎ、暖房効果を高めてくれる、夏涼しく冬暖かい理想の窓といえます。

Low-EとはLow Emissivityの略で、 「低放射」という意味。 一重ガラスの放射率が0.85に対して、 Low-Eガラスは放射率が0.1以下になる。